町内会や自治会の行事を公園で催す際、目玉企画として餅つき大会を開催することがあります。ただし、餅つきでは火気や食品を扱うため、公園の利用に加えて事前に確認しておきたい点があります。
この記事では、東京都の例をもとに主な確認先と準備のポイント、参加者に楽しんでもらう工夫について紹介します。
公園で餅つき大会を開催する前に確認したい許可とルール

公園で餅つき大会を開催する場合、主に許可やルールを確認するのは公園管理者、管轄の消防署、管轄の保健所の3箇所です。
ここでは、東京都の例をもとに紹介します。お住まいの地域に当てはまるとは限らないため、何を聞けばよいかの手がかりとして参考にしてみてください。
1. 公園管理者・自治体に利用を申請する
東京都の都立公園でイベントを開催する場合は、「都市公園法」と「東京都立公園条例」に基づく公園地占用許可が必要です。受付はイベントの区分により、開催日の12~13ヶ月前から始まります。
申請書を提出する前に、公園管理者との事前協議を済ませる必要があります。本申請は占用開始の1ヶ月前までに行い、申請書のほか清掃搬出誓約書や運営体制・配置図などをまとめた企画書も提出します。
出典:東京都建設局『都立公園に関する各種申請について』
2. 火気の使用について管轄の消防署に確認する
東京都では、多数の人が集まる催しでコンロや電熱器などを使用する場合、消火器の準備が必要です。
また、火気使用器具等を使う露店などを開設する場合は、3日前までに消防署長への届出が必要です。電気を熱源とする器具も対象に含まれるため、使用する器具を伝えて管轄の消防署に確認しましょう。
火災予防条例の内容は自治体ごとに異なります。使う器具を具体的に伝えて、管轄の消防署に確認してください。
出典:東京消防庁『多数の者の集合する催しにおける火災予防について』/東京都例規集データベース『火災予防条例』
3. 餅を提供する場合は管轄の保健所に相談する
餅つき大会で不特定多数の方を対象に餅を提供する場合、臨時営業の許可申請や臨時出店の届出が必要になる場合があります。
開催内容を具体的に整理したうえで提供する食品や調理方法を伝え、必要な手続きについて管轄の保健所へ事前に相談してください。
以上はいずれも東京都の例です。 お住まいの自治体の公園管理者、消防署、保健所に、開催内容を伝えて確認してください。
出典:東京都保健医療局『市民まつり・PTAバザーや学園祭などに出店される方へ』『臨時営業・臨時出店について』
餅つき大会の開催に向けて準備すること
許可の見通しが立ったら、開催当日に向けて準備に取り掛かります。
1. 道具と食材を人数分そろえる

杵、臼、蒸し器、かまど、もち米などに加えて、あんこ・きなこなどの味付け、持ち帰り用の容器も必要です。
味付けや一緒に提供するメニューは、開催時期や参加者に合わせて決めます。例えば、寒い時期の屋外イベントでは、きなこやあんこなどの味付けに加え、お雑煮や豚汁といった温かい汁物を用意する方法もあります。
2. 会場のレイアウトと役割分担を決める

餅を蒸す場所、つく場所、丸める場所、配る場所など、当日の作業場所と参加者の動線は事前に検討しておきましょう。杵を振る動作があるため、周囲に人が近づかない配置にすることも重要です。
また、それぞれの役割を担当する人も先に決めておきます。当日の混乱を避けるため、事前に割り振っておくと進行しやすくなります。
3. 衛生管理と安全対策、雨天時の対応を整える

餅つきは手に触れる工程が多いため、衛生管理に注意が必要です。作業前の手洗いを徹底して、体調が悪い人は調理を避けましょう。
その場で食べる餅は、杵でつく餅とは別に市販品や餅つき機でついたものを用意する方法もあります。
また、屋外開催に備えて、雨天時の実施可否や参加者への連絡方法も事前に決めておきましょう。
出典:東京都保健医療局『餅つき会でのノロウイルス食中毒』
地域の参加者が楽しめる餅つき大会にする工夫
餅つき大会の段取りが整ったら、集まった人により楽しんでもらえるように工夫することも大切です。
1. 餅をつく人もつかない人も楽しめる工夫をする

餅をつかない人も、周囲で掛け声をかけたり、見学したりしながら会場の雰囲気を楽しめるようにしましょう。
例えば、餅をつくタイミングに合わせて司会が掛け声を促すほか、紅白幕や法被を取り入れて、餅つきらしい会場を演出する方法もあります。
また、子どもが餅つきを体験する場合は軽い杵を用意し、大人が付き添えるようにします。体験希望者が多い場合は、順番や一人あたりの体験時間を決めておくとスムーズです。
2. 餅つき以外の企画を組み合わせる

縁日や射的など、餅つき以外の企画を組み合わせるという工夫の仕方もあります。
企画を決める際は、参加者の年齢層や会場の広さ、運営に携われる人数を確認します。そのうえで、ブースを増やしすぎず、餅つきの進行と並行して無理なく運営できる内容に絞ることが大切です。
まとめ

公園で餅つき大会を開く際は、公園管理者、消防署、保健所に必要な手続きを確認します。手続きは地域や開催内容によって異なるため、各窓口へ事前に相談してください。
また、道具や食材、会場のレイアウト、衛生・安全対策、雨天時の対応も準備しておきましょう。

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