保育園での餅つきは、日本の伝統文化に触れながら子どもたちが楽しめる特別なイベントです。しかし、杵や臼の扱い、火の管理、つきたての餅によるやけど・窒息など、安全面で注意すべき点も多くあります。
楽しい時間を守るためには、事前準備や大人の見守り、衛生管理をしっかり行い、子どもたちが安心して餅つきに参加できる環境を整えることが大切です。
今回は、保育園で餅つきを実施するねらい、当日の流れ、注意点などをわかりやすく解説します。
保育園で餅つきをするねらいは?

餅つきは単に「餅を作る」という行為にとどまらず、子どもたちの成長や学びにつながる多くのねらいがあります。
| ねらい | 詳細 |
| 日本の伝統文化に親しむ | ・日本の伝統的な食文化や年中行事の意味を知るきっかけをつくる ・昔から受け継がれてきた文化への興味や親しみを育む |
| 食育への関心を高める | ・食べ物がどのように作られているかを学ぶ ・食への関心や感謝の気持ちを育てる |
| 協調性と一体感を育てる | ・みんなで力を合わせて餅をつくことで協力する楽しさやクラスの一体感を感じ取る ・目標を達成する喜びから思いやりや達成感を共有する |
| 五感を刺激し、豊かな感性を育む | ・もち米の香りや杵の重さ、つきたての餅の温かさや味わいなど五感を通してさまざまな感覚を体験する ・作った餅を食べることで達成感と「作る喜び」を実感する |
保育園の餅つきはいつやるのがベスト?

保育園での餅つきは、12月上旬から中旬に行うのが最も適した時期です。これは、「寒い時期に戸外行事で強い身体を作る」という意味があるほか、「正月に向けて餅を準備する」という古くからの習慣にも由来しています。
年明けに行う園もありますが、多くは年末の行事として開催されます。また、29日は「二重苦」を連想させ縁起が悪いとされるため、この日を避けて日程を組むと良いでしょう。
保育園の餅つきの当日の流れを押さえよう!

当日の運営をスムーズに進め、子どもたちの集中力を保つためには、事前に流れを把握しておくことが大切です。
▼餅つき当日の流れ
- 餅つきの由来と安全ルールの説明
- 餅つきの準備と実演
- 子どもたちの餅つき体験
- ついた餅を丸めて味付け
- つきたての餅を試食

餅つきの由来や安全ルールをわかりやすく説明し、もち米を蒸す様子を見せながら、保育士や保護者が手本を示します。もち米が冷めてきたら、保育士が寄り添いながら子どもたちの餅つき体験スタート。
ついた餅は大人が衛生的に丸めて味付けし、食べやすく切ります。試食では、よく噛むよう声をかけることが大切です。
安全第一!保育園で餅つきをする際に注意するポイント

餅つきイベントは、怪我や食中毒のリスクが伴うため、安全第一の体制で臨まなければなりません。
ここでは、特に重要な3つのポイントについて解説します。
1.職員・保護者がしっかりサポート
餅つきを安全に行うためには、職員と保護者が連携したサポートが欠かせません。「補助担当」「衛生管理担当」「火の元担当」「見守り担当」など役割を明確にし、リスクに目が届く体制を整えます。
特に子どもが杵を持つ際は、複数の大人がそばで支え、すぐにフォローできるよう備えることが大切です。
2.やけどや怪我のリスクを排除する

餅つきでは重い杵や臼の扱い、火や高温の餅によるやけどなど、事故のリスクが高まります。杵を持つ際は必ず大人がそばで見守り、子どもには柄の下を両手で持つよう指導し、1人ずつ安全に体験させます。
また、蒸し器や火の近くには子どもを近寄らせず、つきたての餅は大人が丸め、適温になるまで触れさせないことも重要です。
3.衛生管理を徹底する

餅は傷みやすく喉につまりやすい食品のため、衛生管理と窒息防止の対策が欠かせません。周囲でサポートする大人は、清潔な服装・マスク・手袋を着用し、器具や作業台を洗浄・消毒します。子どもにも手洗いや消毒を徹底させ、清潔な環境を整えます。
試食用の餅は小さく切り分け、よく噛むよう声かけを行います。子どもたちが食べる様子を保育士が見守りながら安全に配慮してサポートすることが大切です。
安全に注意しながら餅つきを楽しもう

保育園の餅つきは、日本の伝統行事に触れながら子どもたちが楽しめる貴重な機会です。安全面にしっかり配慮し、職員と保護者が連携して準備・運営を行うことで、事故なく思い出深いイベントになります。

運営に不安がある場合は、「開運出張もちつき隊」の利用がおすすめです。
保育園・幼稚園での実績が豊富で、道具の搬入・設営からもち米の蒸し、餅つきの進行、後片づけまでを一括でサポートします。スタッフが安全指導や進行を丁寧に行うため、子どもたちも安心して餅つきを体験できます。

また、園の規模やスペースに合わせたプラン提案も可能です。安全管理を整え、子どもたちが「楽しい」「またやりたい」と思える餅つきを実現しましょう。